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ローリングストックで備える マンション「在宅避難」のための防災備蓄

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ローリングストックで備える マンション「在宅避難」のための防災備蓄

近年頻発する地震や豪雨などの自然災害。耐震構造に優れ、災害に強いとされるマンションだからこそ、「在宅避難」への備えが大切だということをご存じですか? そこで今回は、マンション住まいならではの防災対策として、「ローリングストック」で備える防災備蓄についてご紹介します。

マンション住民は避難所に行かない?

災害時に各自治体が開設する避難所は、地震による倒壊などで住む家を失くした被災者を一時的に保護して受け入れる場所です。倒壊のおそれがほとんどないマンション住民は、災害後もそのまま自宅で避難生活を送る「在宅避難」のケースが多く、避難生活への備えが大事になります。

マンション特有のエレベーター問題

地震や水害が発生した時に一番困るのは、電気・水・ガス・ライフラインの遮断です。

特にマンションでは、上層階の住民が停電によるエレベーターの停止で、水や食料の調達が困難になり、孤立するおそれがあります。


一人何日分が正解?備蓄の量を見極めましょう

では実際に災害が起きた地域では、電力の復旧にどのくらいの日数がかかったのでしょうか。
東日本大震災では、4~7日が最も多く、1~3カ月かかった地域もあったようです。

地震以外にも、神奈川のマンション浸水被害では7日、千葉や和歌山で発生した台風被害では最長2週間ほど復旧にかかりました。

災害時、停電によるエレベーターの停止が予想されるマンション住まいの場合は、被災時の負担を少しでも軽減ために、最低でも3日分、できれば7日分以上の水や食料の備蓄が推奨されています。

「ローリングストック」で無理なく備蓄

収納スペースが限られたマンションでは、備蓄の必要性を理解していても、備蓄用のスペース確保が大変です。「令和元年 国民健康・栄養調査」(厚生労 働省)によると、災害時に備えて非常用食料を用意している世帯の割合は 53.8に留まっています。

また、独立法人国民生活センターが2020年9月に実施したアンケート調査では、災害への備えとして、自宅に長期保存可能な食品を備蓄している人の6割以上が備蓄食品の賞味期限が切れを経験しています。

そこでおすすめしたいのが、備蓄した食品を定期的に消費し、食べた分だけ買い足していく「ローリングストック」という考え方です。

これは、国や自治体でも普及に力を入れている注目の非常食の備蓄方法で、普段の食品の買い置きを防災用として多めにストックする、あるいは非常食を定期的に食べて補充することで、賞味期限を切らすことなく、常に防災備蓄を確保します。軽くて調理が簡単な非常食は、キャンプなどのアウトドアで利用すると便利です。

ローリングストックのメリット

・定期的買い替えるので賞味期限切れを防ぐことができる。

・普段から非常食を食べることで、作り方、食べ方の練習ができる

・普段食べ慣れている食品を非常食にできる。

・防災用として新しい場所を確保しなくてよい

備蓄水は「ウォーターサーバー」で負担を軽減

家庭備蓄で最も重要で、かつ最も負担が大きいのが備蓄水です。
一日に必要なお水は、家族1人につき1日3リットル。かつては3日分(9リットル)のお水を備蓄しておけば大丈夫と言われていましたが、現在は水道復旧の目安を7日程度として、できれば7日分以上のお水を確保することが推奨されています。

7日分の備蓄水の目安

1人の場合 1日3ℓ×7日= 21 ℓ (2 ℓボトル×10.5本分)

2人の場合 1日3 ℓ×2人×7日== 42 ℓ (2 ℓボトル×21本分)

3人の場合 1日3 ℓ×3人×7日== 63ℓ (2 ℓルボトル×31.5本分)

4人の場合 1日3 ℓ×4人×7日== 84 ℓ (2 ℓボトル×42本分)

これだけの水をペットボトルで買いに行くことも大変ですが、保管する場所の確保も大変です。また、使うたびに出る空きペットボトルの処理も大変です。

そこで災害時の備えとして注目を集めているのがウォーターサーバーです。
かつては贅沢品のイメージが強かったウォーターサーバーですが、近年の地震災害等で「ウォーターサーバー」の利便性に注目が集まり、災害用の備えとして広く普及しています。

また災害時には、生活用水の給水時に使用済みのサーバーボトルを使うことができるのも、大きなメリットです。わざわざ防災用の給水容器を買わなくても、一つで12ℓほどの水が運べるのでとても便利です。

災害備蓄水としてのウォーターサーバー選びのポイント

・電気が通ってなくても水が出るもの(常温のみ使用できます)

・空ボトルとしても再利用できるもの(パック式は不向きです)
 

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日常の中で防災備蓄を管理し「見える化」しましょう

防災備蓄を継続する一番のコツは、無理をしないことです。
特に「在宅避難」用の備蓄であれば、わざわざ防災用品として物を揃えなくても、「これなら災害時にも使える」という視点で普段の買い物をしてみてはいかがでしょうか。

また、今何を備蓄しているか、どれくらい確保しているかということを把握していないと、いざという時に数が足りなかったり、どこに仕舞い込んだかわからなくなったりしてしまいます。「ローリングストック法」を上手に活用して、普段から目の届く場所で備蓄品を管理し、防災意識を高めていきましょう。

(参考)

農林水産省の家庭備蓄ポータル

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/index.html

行政法人国民生活センター

災害に備えた食品の備蓄に関する実態調査-いざというとき、困らないために-

https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210304_1.html


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