ブライトライフ
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住まい
子育ても介護も安心「二世帯マンション」という住まい方
「二世帯マンション」とは?
二世帯住居の「同居」・「隣居」・「近居」とは?
以前の「二世帯住居」といえば、キッチンや玄関を2つ設けてお互いのプライベートを確保する戸建て住居が一般的でした。最近では、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、完全な同居より、隣同士で別々の住宅を構える「隣居」や、徒歩圏内にそれぞれが住宅を構える「近居」など、適度な距離を取って頻繁に行き来する「二世帯」のスタイルも増えています。
「同居」と「近居」を合わせた「二世帯マンション」
同じ屋根の下に暮らす「同居」と、適度な距離を保つ「近居」のメリットを合わせもつのが、同じマンションの中に二世帯が入居する「二世帯マンション」という住まい方です。戸建て住宅にはない利便性と、ひとつ屋根の下という安心感で、子育て世代とその親世代の両方にメリットがある新しいライフスタイルです。
「二世帯マンション」の種類
ひと言に二世帯マンションと言っても、戸建てと同様に距離感のバリエーションがあります。
・マンション内の違う階の物件に住む場合
・同じ階の物件に住む場合
・隣同士の物件に住む場合
・隣同士の物件をつなげて住む場合
「二世帯マンション」では、同じセキュリティ管理下で公道に出ることなく、双方の家を行き来できるので、「エレベーターを使わずに行き来したいかどうか」など、最適な距離感を考えて選択する必要があります。なお、隣同士の物件をつなげて住む二世帯マンションは、最上階などにあらかじめ設計されている稀な物件です。
二世帯マンションのメリット
メリット① 管理がラクで暮らしやすい
マンション暮らしの良さは、利便性と安全性を備えた「暮らしやすさ」です。
とにかく忙しい共働き世帯や、老後に備えて暮らしをコンパクトにしたいリタイア世代にとって、立地が良く、管理の負担が少ないマンションは魅力的です。また、耐震性、断熱性に優れ、バリアフリー仕様のマンションは、乳幼児や高齢者への負担が少なく、快適に過ごすことができます。
メリット② 育児のサポートを受けられる
子育て中の共働き家族にとって、親のサポートは何よりも心強いものです。いざという時に子どもを託せる人がいることで、安心して働くことができます。同じマンション内であれば、援助をお願いしやすいだけでなく、悪天候や夜間でも気軽に行き来できるので、子どもの心身への負担も軽くなります。
メリット③ 親のサポートをしやすい
介護に限らず、体力や運転に自信がなくなってきたリタイア世代にとっても、子どもが近くに住んでいると何かと安心できます。買い物や病院の送迎、重い荷物を運搬、高所作業やスマホやパソコンの設定といった些末な用事をお願いできるのは「ひとつ屋根の下」ならでは。「お互いさま」の気持ちでサポートし合うことができれば、暮らしはもっと快適になります。
メリット④ 共有しやすい
公道に出る必要がないので、荷物の受け渡しも気軽にできます。お客様用の寝具や海外旅行用の大きなスーツケース、出番の少ないキッチン家電など、滅多に使わないものなら2世帯に1つで充分です。荷物が多い子育て世代では、ひな人形やクリスマスツリーのような収納スペースを取る「季節モノ」も、親世代に預けられると助かります。また、公共交通機関が便利な地域であれば、車も2世帯に1つにすることで、車の維持費を軽減することができます。
二世帯マンションのデメリット
子育て世代、リタイア世代にとって嬉しいことが多い二世帯マンションですが、デメリットはあるのでしょうか?
デメリット① 管理費等が2倍かかる
分譲マンションを購入する場合は、物件の購入費用に加え、月々の管理費や駐車場代、修繕積立金、など別途費用がかかります。また、築年数が経過した戸建て住居から引っ越す場合は、固定資産税が増える場合もあります。
それが二世帯分となりますので、購入前に費用面を充分考慮する必要があります。
デメリット② 環境の変化が大きい
年配の方にとって、住み慣れた土地を離れ、永年お付き合いのある友人や近所の方と会えなくなるなどの大きな変化は、心身に大きな負担をかけることになります。
またかかりつけの病院や、通っているお教室、買い物先など、行動パターンの変化もストレスの原因になります。二世帯マンションを検討する場合は、立地を充分考慮する必要があります。
幸せを感じる住まいのカタチとは?
「二世帯マンション」は、多様化するライフスタイルの選択肢のひとつです。自分たちにとって何が最適なのかをご家族で話し合い、大切なご家族と過ごす住まいのカタチを見つけましょう。